住民健康講座

住民健康講座要旨

第194回平成25年9月12日(木)『やっぱりこわいぞ!!糖尿病』
  • 場所津市サンデルタ香良洲
    津市香良洲町2167  
  • 講師刀根クリニック
    院長 刀根幸夫先生
  • 講演要旨糖尿病とはどんな病気なのでしょうか?まずは血糖というものの説明ですが、血糖とは体を動かすエネルギーの源のことで、血液に乗って筋肉や臓器へと運ばれていきます。その血糖が血液の中で溜まりすぎるのを調節するのがインシュリンというホルモンですが、このインシュリンの出る量が少なくなったり、働きが悪くなったりすると血糖値が上がってしまい、最終的には尿に糖がおりてしまいます。これが糖尿病という病気なのです。原因としては食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足など生活習慣によるものが多く、その他、薬剤、遺伝によるものがあります。
    糖尿病は生活の欧米化によりどんどん増えており、糖尿病の患者さんで治療を受けている人は900万人ほどもいると言われ、治療を受けていない糖尿病患者および糖尿病予備軍を合わせると2200万人ともいわれています。総人口の5人に1人が糖尿病の可能性があるということになります。これはすごい数字ですよね。
    糖尿病の初期、血糖が少々高いぐらいでは自覚症状はありません。血糖がよほど高くなっても、喉が渇く、尿の回数が多いといった症状がでる程度なのです。だからといって放ったらかしにしておくと3大合併症と言って①糖尿病性神経障害:手足のしびれやひどくなると手足の壊疽(腐ってしまうこと)を引き起こしたり、②糖尿病性網膜症:目の病気で白内障、緑内障、失明することもあります。また③糖尿病性腎症:尿が出なくなり人工透析を受けなければならなくなることもあります。現在、腎不全で人工透析を受ける患者さんの原因の第1位は糖尿病性腎症によるものです。糖尿病の合併症には3大合併症のほかにも脳卒中や心筋梗塞、感染症など、命に係わることもあり、非常に恐ろしいものなのです。
    糖尿病の治療には飲み薬とインシュリンの注射があります。飲み薬には大きくわけて血糖値を下げるお薬と血糖値をあげにくくするお薬がありますが、体調の加減や風邪などを引いたときに血糖値を下げるお薬やインシュリンが効きすぎてしまい、血糖値が下がってしまうことがあります。これを低血糖といいますが、空腹感や冷や汗、最終的には意識が無くなってしまうことがあり、注意が必要です。低血糖を起こした場合には速やかにジュースや飴などで糖分を補給するようにしましょう。
    糖尿病では予防も肝心で、特に食事と運動が大切です。だからと言って無理な食事制限は長続きしません。決まった時間に時間をかけてバランスのよい食事を摂るよう、こころがけましょう。また、散歩や早歩き、アクア(水の中を歩く)などの軽い運動も30分から1時間程度、定期的に続けることが大事です。なかなか散歩もできないという方であれば、椅子に座りながらのエクササイズや、ストレッチをすることも効果的です。
    糖尿病は自覚症状が出てきてからでは遅いのです。ですので、健診などで血糖値、HbA1cなどで異常値がでていたら必ず医療機関を受診し、今後の対策について相談しておく必要があります。糖尿病の人もHbA1cの値が高い人は今一度、食事、運動など生活習慣を考え直すようにしましょう。
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