住民健康講座

住民健康講座要旨

第234回平成29年9月14日(木)『小児の救急と応急処置』
  • 場所子育て応援広場はぐはぐ(イオン久居店内)
  • 講師三重中央医療センター
    小児科 田中 滋己 先生
  • 講演要旨子どもの急病によくある症状と家庭での対処方法について述べさせていただきます。
    今回は小児の救急外来でよくみられる1)発熱、2)腹痛、3)けいれん、4)呼吸困難、5)不機嫌の5つの症状についてお話します。
    1)発熱についてですが、小児の体温は年齢や測定部位、環境温度など、いろいろな要因によって異なるため一律にある温度以上を発熱と定義することは困難です。38℃以上は明らかな発熱ですが37℃台はさまざまな条件の考慮が必要です。予防接種の場合には便宜上37.5℃以上を発熱としています。熱がある場合、年齢は3ヶ月以上か、食欲(ミルクの飲み)が悪くなっていないか、水分が摂れているか、おしっこがいつも通り出ているか、元気はどうか等を確認して全て問題なければ翌日に医院または病院を受診していただくことで問題ありません。その場合、自宅では頭、首、両わき、股の付け根を冷やして水分を少しずつ、こまめに取らせるように心がけてください。
    2)腹痛についてはおへその周りを痛がる、うんちをしたら痛みが和らいだ、元気そうで我慢できる痛み等であれば翌日の受診でかまいません。しかし、イチゴジャムのような便が出る、足の付け根を痛がる、腹痛の前にお腹を打っている、不機嫌、触ると痛がり泣き止まない、我慢できない痛み、嘔吐や発熱を伴うなどの症状があれば応急診療所を受診してください。
    3)けいれんは急に体の一部または全身をピクピクさせたり意識が無くなって目が固定してグーっと突っ張ったりする状態をいいます。既に診断がついており今までにも何度か起こったことのあるけいれんやけいれんかどうか分からない場合には翌日の受診で構いませんが、その他の症状を伴う場合は応急診療所を受診してください。特にけいれんが止まっても意識が戻らない、唇の色が紫色で呼吸が弱い場合には救急車を呼んで下さい。けいれん時に気を付けることは呼吸が楽にできるような状態にして、舌、唇を噛んでいなければ無理やり口を開けない、むやみに刺激を与えないで持続時間、ピクツキや突っ張りに左右差がないかなどを観察してください。
    4)呼吸困難では突然、ぜいぜいし始めた、咳き込む前またはぜいぜいする前に口に物をくわえていた、唇の色が悪い、声が出ない、話ができない等の症状がみられます。これらの症状がみられたときは応急診療所を受診してください。
    5)不機嫌はわけもなく泣き止まない、なんとなく元気がないなどの状況で泣き止まない場合は腸重積やヘルニア広嵌頓などの早急な対応が必要となる疾患が含まれ、なんとなく元気がない場合でも敗血症や髄膜炎、脳炎などの重篤な病気が隠れている場合がありますので応急診療所を受診してください。
    ここでお話しした症状や対応についての詳しい内容は医療ネットみえのこどもの「救急マニュアル:http://www.qq.pref.mie.jp/kodomo/index.htm」及び日本小児科学会「こどもの救急-Online-QQ:http://kodomo-qq.jp/」からダウンロードできます。
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