住民健康講座
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令和7年1月9日(木)第281回『おしっこの悩みに二刀流(漢方薬と西洋薬)で挑む』
場所 | 津市久居アルスプラザ アートスペース 津市久居東鷹跡町246 |
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講師 | おくのクリニック 院長 奥野利幸先生 |
講演要旨 | おしっこの悩みに、二刀流(西洋薬と漢方薬)で挑む。 腎臓は、一日に約1.5ℓの尿を作る。膀胱には、300から500mlの尿をためることが出来、一日の正常な排尿回数は7回以下(夜間1回以下)である。 それゆえ①1日に8回以上もしくは夜間2回以上②尿が我慢できない(切迫感)③尿が漏れる(尿失禁)④排尿に時間がかかる(尿勢低下)⑤尿量の異常(3000ml以上/日もしくは400ml/日以下)などは、異常な排尿状態となる。 夜間頻尿があると、転倒による骨折のリスクが2倍になり、5年後の生存率もかなり低下するといわれている。 排尿の悩みはあるが、医師に相談したことのない人は50%以上あり、歳のせいと我慢している人が多い。 生活習慣の改善は勿論のこと、西洋薬では、尿道を拡げる薬や尿を多くため漏れを少なくする薬を使うとともに、漢方薬として、腎虚を補い、血気を盛んにし水の蓄積を除去し、おしっこの悩みを改善できる可能性がある。 おしっこの悩みは、一人で悩まず、歳のせいとあきらめず解決する努力をし、活き活きと長生きされることを願っている。 |