住民健康講座

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令和7年2月13日(木)第282回『防げる認知症・治せる認知症』

場所津市久居アルスプラザ アートスペース
津市久居東鷹跡町246
講師介護老人保健施設つつじの里
施設長・医師 永田博一先生
講演要旨認知症の原因として多いのは、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症である。これらの2つは互いに独立したものではない。特にアルツハイマー型認知症では原因物質のアミロイドβが脳血管に沈着するので、アルツハイマー型認知症が原因で脳血流障害による脳血管性認知症を引き起こす。
これらから、認知症を防ぐには、脳血流を維持するのが一番重要である。
脳血流を維持するには、脳動脈の血流抵抗を少なくするために、肥満・高血圧・糖尿病を防ぎ脳血管をよい状態に維持するとともに、血液の粘度を上昇させないようにすることが重要である。また脱水を防ぎ脳血流を維持するために定期的な飲水や活動時の飲水、寝る前や睡眠中の飲水などが必要である。
特発性正常圧水頭症や甲状腺機能低下症では認知症症状をきたすが、早めにこれらを診断することができれば、治療により認知症症状を完全に治癒することができる。