住民健康講座
過去の住⺠健康講座要旨
平成29年1月19日(木)第227回『小児の救急と自宅でできる応急処置』
場所 | 津市久居総合福祉会館 津市久居東鷹跡町20-2 |
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講師 | やましろ小児科 山城洋樹先生 |
講演要旨 | 内科的な症状や疾患への対応として急を要するか否かの判断は、大まかには呼吸・循環障害や中枢神経症状に関連しているものが見られれば緊急性が高いと言えます。例えば熱が高くても、脱水が無く呼吸や循環が安定していて神経学的異常を伴わなければ、医療機関の受診がいずれ必要な事例であっても緊急性自体は高くはありません。ただしどのような症候であっても、比較的短い時間内に状態の変化は起こりうるので、多少断続的であっても一定の期間は経過観察を継続して判断する必要があります。 アレルギーの中にはアナフィラキシーと呼ばれる全身症状を合併するものがあり、呼吸障害やショックなど緊急対応を要する事態が起こりうるので、注意が必要です。 溺水や熱傷、異物誤飲・誤嚥に関しては、これらの事態に遭遇せずに済むような予防策を講じることも非常に重要です。発育・発達の程度や活動範囲が年齢によって異なるため、遭遇しうる事故の種類に好発年齢の違いがある点も考慮するとよいでしょう。 各論に関しては、医療ネットみえホームページ内の「こどもの救急マニュアルを読む」をクリックすると「子どもの救急対応マニュアル」を閲覧できるので、子供と接する機会の多い方々には是非一度目を通しておいていただきたいと思います。(医療ネットみえは、三重県ホームページ内の「危機管理・救急情報」のパナー内「医療ネットみえ(救急医療・病院検索)」からも到達可能です。) |