住民健康講座

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平成30年3月8日(木)第239回『高齢者の不動の弊害とリハビリテーション』

場所津市一志高岡公民館
津市一志町田尻605-2
講師藤田保健衛生大学七栗記念病院
院長 園田 茂先生
講演要旨元気で活動的に生活していても、風邪で寝込んだり、足をひねったり、背中が痛かったりすれば、動きにくくなり、動かないと動けなくなる、という坂を転げてしまうことがあります。動かないことは、多くの弊害をもたらします。筋肉を動かさなければ1-2週で筋力が7-8割程度まで弱ってしまいますし、関節も固まります。弱った筋力を戻すには、動かさなかった1.5倍くらいの期間が必要になってくるので、動くことすなわち予防のほうが重要です。その他、骨が弱くなる、肺の状態が悪くなる、血が固まりやすくなる、皮膚が弱くなって床ずれになりやすくなったりもします。脳卒中など後遺症を残した状態のかたでも、動かさないことによる弊害が起こり、それは生活を脅かすことになります。やむを得ないときでもなるべく起きていて、動くように心がけましょう。