住民健康講座

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平成31年3月14日(木)第249回『知って役立つ回復期リハビリテーション』

場所津市久居総合福祉会館
津市久居東鷹跡町20-2
講師藤田医科大学七栗記念病院
病院長 園田 茂先生
講演要旨医療は急性期、回復期、維持期に分けられています。それぞれに分化し、そして連携するように厚生労働省が方向付けているのです。病気になったら急性期病院に入院し、症状が残るようだと回復期に移るといった具合です。
その回復期のために、回復期リハビリテーション病棟があります。リハビリテーションでは、治せるものはなおしますし、なおせないなら、補ったり、別の手段で実現したりします。言ってみれば両面作戦です。リハビリテーションは病気に対してというより、症状に対応する医療です。
回復期リハビリテーション病棟は2000年に始まり、いまは80000床ほどに増えました。対象疾患があり、その発症から2ヶ月(病気によっては1ヶ月)以内に入院しないとなりません。回復期リハビリテーション病棟では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の訓練のみならず、看護師や介護福祉士が病棟で日常生活の練習をして、チームで治療に当たります。リハビリテーション科専門医がいるとより良いです。そして、家に帰ったときのことを考えてリハビリテーションを行います。近年、ロボットを用いたリハビリテーションも始まっています。