住民健康講座

住民健康講座要旨

第259回令和4年10月13日(木)『最近の乳癌治療について』
  • 場所津市久居アルスプラザ
    津市久居東鷹跡町246
  • 講師英クリニック
    院長 佐々木英人先生
  • 講演要旨 私が2006年に開院してから今年で16年になります。この間、乳癌で手術が必要であった患者さんは、約135人を越えました。最近は、乳癌患者さんが更に増加して、1年間で10人を超えることもあります。この2、3年では年齢の若い患者さん、特に30歳台の若年乳癌患者さんがどんどん増えて6、7割を占めます。
     このように私のクリニックでも若年層の乳癌が増加していますので、この講座では、どのようにすれば乳癌を早く見つけられるか、硬いしこりを見つけた時どうすれば良いかなどの基本的な情報を分かりやすくお話ししたいと思います。
     ①まず、乳腺をどのようにさわるかが大変重要です。ほとんどの患者さんが手の指5本と手のひらで乳腺、お乳をがばっとさわって、何も無いと言います。中には、どう言うわけか、手のひらでお乳をもむ人もいます。そして何も(異常が)無いといいます。このようなさわり方は全然ダメで、乳腺の皮膚をなでているだけと言わざるを得ません。講演では、本当の自己健診の方法をお伝えしたいと思います。
     ②次に診察で、私がする事は、触診と超音波検査(エコー検査)です。触診が大変重要で、私は人差し指のみ使います。乳癌ならしこりは石のようにカチカチに触れます。
     ③次いで超音波検査やマンモグラフィーのあと、細い針で腫瘤、しこりを刺して細胞診を行います。詳細はまた講演で説明します。
     乳癌が診断されれば、次は手術です。早期癌なら、乳腺温存手術も可能ですが、通常の進行癌では、手術前の腫瘍の大きさや細胞の悪性度などにより乳腺の全摘手術を施行する事が多いです。更に、手術後、抗がん剤の点滴投与や放射線治療が必要になることもあります。
     乳癌の手術にあたっては、転移しているかも知れないので、腋寓リンパ節郭清なども併施して、再発が絶対起こらないようにしなければなりません。その為には、手術前後で、目で見て、さわって確認するなど、丁寧で充分な手術が必要です。
     もう1度大切な事を言います。乳癌にならない為に、なっても早期の癌で見つかるように、とにかく毎1月回、(お風呂で何か硬いしこりはないかなど)乳腺をさわってもらうのが最も大切な自己健診法です。(手のひらで触るとしこりがわからないので、禁止です。)
     月に1回だけの自己健診で、丁寧に人差し指で乳腺の奥をさわっていただく事が、乳癌発見の第一歩で、もっとも大事な自己健診法です。
     以上ですが、わからない事があれば、なんでも質問してください。
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